ワカサギを丸ごと食べれば栄養満点

ワカサギ釣り

湖に厚く氷が張るとワカサギ釣りのテントが色鮮やかに広げられます。冬の風物詩ですね。

暖冬でワカサギ釣りができる湖が減ってしまっているのは残念な限りです。

ワカサギ釣りでは釣ったその場で天ぷらにして食べられます。

頭からいただく熱々の天ぷらは絶品ですね。
ワカサギは丸ごと食べると栄養満点です

ワカサギの栄養を見ていきましょう。

ワカサギを丸ごと食べれば栄養満点

ワカサギ天ぷら

ワカサギは頭も骨も丸ごと食べられる魚です。

魚は、身や皮、血合い肉、内臓、骨、頭や卵など、部位によって栄養成分が異なります。

特にミネラルビタミンは血合い肉や皮、内臓といった廃棄されやすい部分に多くあります。

ワカサギのように小さくて骨も頭も気にならない小魚は丸ごと食べる“全体食”ができる貴重な食べものです。

ワカサギは

小さいながら栄養価が高いヘルシーな淡水魚!

それがワカサギです。

ワカサギの栄養① エネルギー(カロリー)

ワカサギの栄養価のうちエネルギー(カロリー)をアユと比べて見ましょう。

ワカサギは小さいものになると1尾は約10g程度です。
ワカサギ10尾程度で77kcalと、低カロリーです。ですから天ぷらにしてもカロリーの心配なくいただけます。

アユは頭、内臓、骨、ヒレを廃棄した身の部分の数字です。

アユも天然物は川の藻をエサとしているため、あっさりして、独特の香気を持ちますが、養殖物はカロリーが高くなりますね。

ワカサギと同じ程度のカロリーの魚ではキスの100gあたり80kcalというものがありました。キスも白身であっさりしていますね。

ワカサギの栄養② たんぱく質

次はワカサギのたんぱく質をアユと比べて見ましょう。

アユは頭や骨、内臓、エラを除いた身の部分の数字に対して、ワカサギは全体の数字です。

アユは天然が若干高いものの、養殖物と大きな違いはないですね。

ワカサギの栄養③ 脂質

今度はワカサギの脂質をアユと比べて見ましょう。

アユは頭や骨、内臓、エラを除いた身の部分の数字に対して、ワカサギは全体の数字です。

ワカサギの脂質は1.7gです。ほとんど油はないようなものですね。

油脂が少ない魚として、深海魚のホキの1.3gがあります。ホキもフライがとてもあう魚です。ワカサギの天ぷらがおいしいのもあっさりした白身のためですね。

ホキについては以下の記事をご参照ください。

ホキのフライがおいしい理由

ワカサギの栄養④ 炭水化物

ワカサギの炭水化物をアユと比べて見ましょう。

アユは頭や骨、内臓、エラを除いた身の部分の数字に対して、ワカサギは全体の数字です。

炭水化物はもう、ほとんどない状態です。

糖質制限中の方も安心です。

ワカサギの栄養⑤ ミネラル

各種ミネラルをワカサギとアユで比べて見ましょう。

アユは頭や骨、内臓、エラを除いた身の部分の数字に対して、ワカサギは全体の数字です。

ワカサギのカルシウム量は立派ですね。頭も骨もどんどん食べられるから、知らず知らずのうちにカルシウムが摂れてしまいます。
牛乳のカルシウム量は100gにつき110mgです。牛乳と比べてもワカサギのカルシウム量のすごさがわかりますね。

すずまり

食べもの毎に吸収率の違いがあるので、数字だけでは比べられない点がありますが、それにしてもワカサギのカルシウムはうれしい数字です。

牛乳については以下の記事もご覧ください。

牛乳の糖質は糖質制限中でも大丈夫?
カリウムが少ないですが、野菜や海藻と食べれば問題ありません
亜鉛新陳代謝に欠かせないミネラルです。体内ではほとんどがたんぱく質と結合しています。

特に味を感じる舌の味蕾の新陳代謝に関与しているため、不足すると味が感じられなくなります。

その亜鉛も1尾を丸ごと食べるワカサギでは無駄なく食べられます。

ワカサギの栄養⑥ ビタミン

各種ビタミンをワカサギとアユで比べて見ましょう。

アユは頭や骨、内臓、エラを除いた身の部分の数字に対して、ワカサギは全体の数字です。
ビタミンAといえばレバーですが、ワカサギだって小さいながら肝臓があります

内臓も頭もそのまま食べるワカサギならではビタミンA、ビタミンDの値ですね。

ビタミンA脂溶性ビタミンの1つです。
皮膚や目などの健康を守り感染症を予防する働きをします。

働きにより細かく分けると約50種にもなるというビタミンA。

食事は多品目を食べるといいというのはこういうところから来ているのですね。

ワカサギの旬は

ワカサギ釣りのテント

ワカサギ釣りのテント

ワカサギの旬は1月から3月です。

子持ちのワカサギが特に珍重されています。

産地では船びき網、地びき網、定置網、刺し網などで漁をします。

ワカサギは養殖が進んでいる

ワカサギ

ワカサギは体調10cmほどの細長い魚です。

冷たい淡水で生活します。

おもな産地は

  • 青森県
  • 北海道
  • 滋賀県
  • 秋田県

です。

養殖が進んでいて、日本各地の湖沼(こしょう)やダムに生息しています。

ワカサギは汽水湖(きすいこ)にも住みます

ワカサギ釣り

ワカサギは元々川でふ化し、海で成長して、産卵のために再び川をのぼる魚です。

そしてワカサギは塩分や水温への適応性が高くもあり、海水と淡水が混じる汽水域でも一生を過ごすことができる魚です。

寒冷地の湖では、凍った氷面にドリルで小さな穴をあけ、そこに釣り糸をたらしてワカサギを釣る光景が冬の風物詩でした。

最近では暖冬の影響で氷がしっかり張らない湖が増え、ワカサギ釣りを楽しめる湖が減っているということです。

ワカサギを“公魚”と書くのは

ワカサギ

ワカサギはこころなしか上品な姿をしています。

そこで、徳川家11代将軍、家斉(いえなり)の時代にワカサギが献納されました。

ワカサギを“公魚”と書くようになったのは、この「将軍様に献納された」ということに由来しているようです。

すずまり

ワカサギを“公魚”と書くのは、その姿も味も上品で高貴を感じさせるイメージから来たのですね。

【まとめ】ワカサギは丸ごと食べることに価値がある

ワカサギは小さいながらも栄養価の高い、ヘルシーな淡水魚です。

極寒のなか、氷の張った池や湖に穴をあけ、釣り糸をたらして釣る「ワカサギ釣り」は冬の風物詩です。

産卵期のワカサギは格別においしいとされています。

そして、ワカサギは頭から尻尾まで、内蔵も皮も自然に食べられる全体食ができる魚です。その全体食に価値があります。

銀色に輝く新鮮なものを選んで冬の味覚を味わいましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

〈参考〉

  • NHK出版:からだのための食材大全
  • 群羊社:たべもの・食育図鑑

☆管理栄養士 すずまり が書きました。

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管理栄養士のすずまりです。 食べものの文化的な側面など「おとなの食育」の観点から書いています。