日本人は世界でも有数の卵好きのようです。
肉や魚が簡単に手に入るにもかかわらず、卵はしっかり消費されています。
この栄養豊富な卵は1日にいくつまでなら大丈夫か?について考えてみます。
目次
卵は平均1日1個半くらいなら大丈夫らしい

卵は好き!
1日に2個でも3個でも食べたい。
でも、もういいトシになってきたし、コレステロールが心配で・・・
そういう方もいらっしゃると思います。
卵を食べたら血中コレステロールが上がるのかの影響を調べた研究が17件あります。
やはり卵をたくさん食べるほどLDLコレステロールが上がってしまうそうです。
が、個人のばらつき、研究結果のばらつきがあり、1日に2個くらいまでなら事実上の影響は少ないようです。
また、卵を食べない人と習慣として食べる人を比べたところでも平均して1個半くらいなら心配はないようです。
影響は少ないとはいえ卵を食べると血中コレステロールが上がることを思えば、それぞれの方が自分で決めるべきこととなります。
卵のよい点、心配な点を知った上で、天秤にかけて食生活を考える。ということですね。
ちょっと無責任な書き方になってしまいますが、自分で食べるものは最終的には自己判断になるものです。
生活習慣病はよいこともよくないことも含めての、長い間の行動の積み重ねが出たものです。
食べない日もあるし、1個食べた日、2個食べた日。気づいたら料理にも使っていて結構食べてしまったという日もあるでしょうが、平均して考えれば良いと思います。
卵の食べ過ぎで心配なこと
コレステロールは動物性食品にはほぼすべて含まれています。
でもやはり卵はダントツに多く含まれています。
コレステロールの何が心配かというと悪玉コレステロールと呼ばれる血中LDLコレステロールが上がって、心筋梗塞その他のリスクが高くなることです。
卵のコレステロールは血中コレステロールと同じものか?

もちろん食品として食べたコレステロールがそのまま血中コレステロールの材料になるわけではありません。
コレステロールは食品のコレステロールや飽和脂肪酸(いわゆる鳥獣肉類の脂)を材料にして肝臓と小腸で合成されて全身の細胞に運ばれて使われます。
そして食事からのコレステロールが多ければ体内での合成は抑制に働く仕組みがあります。ですから
食品中のコレステロールはすべて血中コレステロールになるとはなりません。
「コレステロールを食べるとコレステロール値が上がる」
「コレステロール値が高いからコレステロールを控える」
と単純化はできないようです。
心筋梗塞の原因はコレステロールだけではない

心筋梗塞の原因は
- 食事での脂肪の量
- 喫煙
- 高血圧
- 肥満
- 運動不足
これらのことが複雑に影響しています。
卵には良い点がたくさんある
そして卵にはよい点がたくさんあります。
- 良質なたんぱく源
- ビタミンAビタミンB群が豊富
- 卵黄のレシチンは老化や認知症の予防に役立つ
コレステロールの心配から、卵の良さをすべて手放すのはもったいないことです。
卵のよい点については以下の記事もご覧ください。
心筋梗塞の予防には卵の量だけでなく、食事全体の影響や生活習慣全体で考えることが必要ですね。
【まとめ】卵は1日に平均1個半くらいなら心配ない
卵はコレステロールが多く含まれていてますが、それがすべて血中コレステロールとなるわけではありません。
卵には安価で良い点がたくさんあるので食べないのはもったいない。
血中コレステロールが高いと心筋梗塞が心配ですが、心筋梗塞の原因は食べたコレステロール以外にもたくさんあるので、こちらに注意する方が必要です。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
〈参考資料〉
- 佐々木敏の栄養データーはこう読む! 女子栄養大学出版部
- 佐々木敏のデータ栄養学のすすめ 女子栄養大学出版部
- 栄養成分の構造・機能・代謝 小野章史編 医歯薬出版
☆管理栄養士 すずまり が書きました。
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