納豆 賞味期限を過ぎても大丈夫? 大丈夫です!
納豆!日本人のソウルフード! 地域差がありますが・・・
多くのご家庭で、冷蔵庫のご常連ではないでしょうか。それだけに、前に常備菜を置いたりすると、うっかり忘れることも、まあ、よくありまして・・・
目次
納豆 賞味期限、過ぎちゃってるよ~ッ!

うちの冷蔵庫には今、大粒納豆と小粒納豆があります。
好みがあってそれぞれ譲らず、さらにほかの家族は「ひき割り納豆が好き」と、幼児の頃より「納豆のネバネバが苦手」というものがおります。納豆についての四者四様です。
さて、その冷蔵庫の納豆ですが、おっとッ!大粒はおととい、小粒はきのう、賞味期限が切れておりました。各人が責任を持って食べていかないとこうなる!
うん、でも、まだまだ大丈夫。全然気にしない。ちゃんと冷蔵庫に入れてあるし・・・
納豆に限らず、賞味期限について、私はおおらかです。
賞味期限はお店が販売するのに可能な期間を定めたものですし、その日を過ぎても「引き続き全く問題のない状態である場合がある」(一般社団法人 日本食品分析センターのHPより)ということを知っているからです。
でも、「場合がある」って、じゃ、ダメな場合もあるのか?
まあ、十中八九、いや九分九厘大丈夫でしょう。
こういう場面では十二分に安全率をかけていますからね。何かあったら会社の信用がなくなって、屋台骨が揺らぐ訳ですから、ギリギリの設定にはしないものです。
で、うちに今ある納豆、どうするんだ?ということですが、急がず、ゆっくりいただきます。
納豆のうま味成分はアミノ酸。これが日数を経ると・・・

納豆といえば「糸引き納豆」。
うま味成分の主体は、ダイズたんぱく質が分解してできるアミノ酸です。
日にちが経って、分解が過度に進むとアンモニアが発生したり、水に溶けにくいアミノ酸が結晶化して食味が落ちてきます。
匂いがきつくなったり、何かカピカピ(?)した感じになってくる、あの状態ですね。
冷蔵庫は乾燥しているのでさらに水分が抜けて見るからにかわいそうな状態になります。
時どき(時どきですよ)「これ、どうしよう・・・」という納豆が冷蔵庫の奥から生還して目の前に現れ、でも「もったいない」のと「申し訳ない」ので処分できず、いただいています。
ま、鰹だしのたれの味もあり問題なくいただけます。しかし、これからはおいしいうちにいただこう。と反省しながらですが。
そうそう、古くなると表面に白い粉が見えてきます。これは納豆菌の菌膜だそうです。
これを見ると納豆って菌で変性させた食べものなんだって思い出します。
この納豆の表面が透明なほど新しく、また品質もよいということです。
糸、引かせますか?引かせない?

「糸引き納豆」の呼び名のごとく「千人坊主の綱引き」なのが「糸引き納豆」
小どんぶりに入れて、箸でかき混ぜると白っぽくなるほど粘りが出ますね。
冷蔵庫から出して常温に戻ると納豆菌が目覚めて、そこに「撹拌」という刺激を与えると納豆菌はダイズのたんぱく質を分解してうま味成分でもあるグルタミン酸を増産し、さらにそれが重合して「ポリグルタミン酸」ができます。
なんだか「綱引き」というより「押しくらまんじゅう」みたいです。
納豆やダイズはまだまだ秘密があるようでたくさんの方が研究を重ねています。
納豆の糸についても、ダイズの産地や、できあがってからの日数などで違いがあるか、うま味はどうか、など、地道な研究が進められています。
でも・・・
でも・・・
私は糸を引かせない方がいい ごめん納豆!
冷蔵庫から出した納豆は横着して容器のまま、蓋だけちぎり取って、辛子とタレをかけて、箸でチョンチョンと切りませてご飯に載せます。
時にはさらにその上に「めかぶ」を1パックのせていただいています。
何でも、ダイズと海藻は相性がよくて「和食の知恵」と呼ばれているとか。
「めかぶ」をのせるのは手抜きバージョンです。朝ご飯でよくやる食べ方です。
他には「大根おろし」を混ぜるのも好きです。
そして本命は季節限定となりますが、ゆでた「セリ」を細かめに刻んで混ぜたものが10代の頃より好きでした。
つまり、糸を引かせない食べ方ですね。
私の父親もかき混ぜないで箸で切るようにしょうゆと混ぜていたように記憶しています。
知らず知らずに親の習慣が結構受け継がれますね。
納豆は朝ご飯で?

納豆はととても手軽に食べられて、価格も安定しています。「畑の肉」と言われるほどたんぱく質も豊富です。
ちょっと口の周りが糸を引いているような感覚がしますが、やはり朝いただくことが多いです。
しかし、納豆のすごいところは良質なたんぱく源になることだけではありません。
なんと血栓ができるのを予防するというではありませんか。
血栓といえば「脳梗塞」「心筋梗塞」「狭心症」が浮かびます。
私の母は心筋梗塞で逝きました。
健康にいいからって納豆も食べていましたが、朝に食べていたようでした。
何でも夜ご飯に納豆を二パック食べると、その晩は血栓ができるのを防ぐのだそうです。母も夜に食べていれば・・・
でも、夜に納豆2パック、なかなか習慣づけられません。
しかし、確かに効き目はあるようです。
知り合いで心筋梗塞になり、でも、手当が早かった方がいらっしゃるのですが、ドクターから納豆を食べることを禁じられているそうです。それは、血栓予防の薬を飲み、さらに納豆を食べると、納豆の血液サラサラ成分で、外傷や内出血があったとき、血が止まりにくくなるからと言われたそうです。
その心配が無い場合は、年をとったら納豆と味噌汁の夕飯も手軽で良さそうだなと思います。
【まとめ】「賞味期限」と「消費期限」について

「賞味期限」
比較的長持ちする加工食品を、定められた方法によって保存した場合、その品質が十分に保ておいしく食べられる期限。
「消費期限」
傷みやすい食品を定められた方法によって保存した場合、安全に食べられる期限。製造日を含めておおむね5日以内。
以上、広辞苑第七版にある記述です。
五版では「賞味期限」はありましたけれど「消費期限」は載っていませんでした。
七版では「賞味期限」の説明の後、「消費期限」に飛ぶようになっていました。
私たち消費者もアンテナを高くして「賞味期限」「消費期限」について見極めていきたいものです。
そしてまだ食べられるものを処分することがないよう心していきたいです。
ともあれ、納豆はやはりみずみずしさが残っているうちにおいしくいただくようにしたいものです。
「納豆」よ! これからもよき庶民の味方であってください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
☆管理栄養士 すずまり が書きました。
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