なめこは滑茸(なめたけ)とも書き、粘性でスベスベした「なめらかなきのこ」の語源から名前がつきました。
日本人は昔からこのヌラヌラを持った食べものに親しみを持って接してきた世界有数の民族だそうです。
なめこは一年を通じて流通していて、寒い時期、暑い時期の楽しみ方があります。
その中で、我が家の定番はやはり「なめこの味噌汁」です。簡単ですので汁物、なんにしようかと思う日に作って見てください。
目次
なめこの味噌汁は簡単です

子育てをしながら、仕事を持っていて、食事も朝夕作る、場合によってはお弁当も・・・となるとかなり大変ですね。
上手に手抜きをして、子供と向き合う時間も確保してほしいと思います。
なめこの味噌汁の作り方(手抜きバージョン)
2人分の目安
- なめこ 一袋
- 豆腐 半丁あるいは小さめのパック入り1つ
- 出しの素 小さじ 半杯
- みそ 大さじ 2杯くらい
- 水 汁わん 3杯分くらい
※3人でも4人でも応用が利きますよ。
※豆腐は木綿豆腐でも絹豆腐でもよいのですが、なめこの舌触りに合わせて私は絹豆腐を使っています。
※味噌は家にある、いつもの味噌を使いますが、色が濃くて強い風味がある「八丁味噌」が合うとされています。
※知り合いに「なめこの味噌汁にはなめこをこれでもかっていうくらい入れないと・・・」という人がいます。お好みで増減してください。
- 豆腐をまな板の上にのせて、5cm角位に切っておく。まな板に折りたたんだ台ふきんなどをかませて傾け豆腐の水が流れるようにするとザルを使わずにすみます。
- なべに水と出しの素を入れ加熱する。
- なめこをザルにあけてさっと水をかけて洗い鍋に入れる。
- 沸騰したら火を弱めて豆腐を入れる。
- 豆腐が温まったら味噌を溶かし入れる。味噌こしザルを使うと溶かし残しがなくてよい。

味噌こしは上の写真のように使います。味噌を入れて菜箸(さいばし)で溶きます。
なめこは独特のぬめりを生かすため、強く洗わないようにします。ザルに入れてさっと振り洗いする程度にしておきましょう。袋に洗わずに使えますと書いてあるものはそのまま使えます。
とにかく豆腐と味噌を入れてからは沸騰させないようにします。豆腐も味噌も加熱しすぎるとたんぱく質が熱変成してしまうので風味がなくなるからです。
手抜きバージョンと書いたのは出しを取らずに出しの素を使うからです。
細かいかつお節が袋に入ったパックだしなども使えますし、もちろんきちんと出しをとるのがベストなのは言うまでもありません。
なめこは味噌汁の他に・おろし和え・三杯酢などが好まれます。
なめこの味噌汁の栄養は

なめこと豆腐の味噌汁は味噌汁の香りとなめこと豆腐の舌触りを楽しむものです。
なめこにはたんぱく質やエネルギーは期待できませんが、ミネラルが含まれます。
カルシウム・鉄・銅・マグネシウムが若干含まれます。
また、なめこ特有の効能がいくつかあります。
豆腐と味噌は大豆製品ですからたんぱく質が期待できます。
なめこの効能
なめこのぬめりはペクチン質(酸性多糖類)と言われています。が、植物のぬめり成分はまだハッキリしていません。アミノ酸の集合体が果糖の重合体と複雑に結合したもののようです。
なぜこのようなぬめりができるのかいまのところは不明とのことです。
ですが特有のぬめりが消化吸収を促進して、肝機能の働きを助ける効果があることは広く知られています。
ぬめりは胃の粘膜も守って胃腸の働きを補っています。
味噌汁の他の定番になめこをのせた「なめこそば」があります。よくかまずにすすり上げるのが粋とされる「そば」は消化が悪いのでその消化を助けるためになめこを加えたといわれています
なめこのぬめりは鼻の粘膜にも働き、風の予防、アレルギーの症状の緩和に役立ってくれます。
冷凍すると香りと風味がアップします

天然物はブナやナラの枯れ木や切り株に自生していますが今は栽培されたものが流通しています。
なめこは菌床栽培された袋詰めのものが多いです。
加工食品ではなく生鮮食品なので賞味期限は書いてありません。痛みやすいので早めに使いましょう。
また、袋ごと冷凍することができます。
きのこは冷凍すると細胞膜が破れて旨みや香りがさらに増すとか。特におすすめなのがしいたけとなめこです。
多少の変色がありますが食感の変化は気にならないです。
冷凍してあるといつでも思いついたときに味噌汁ができますよ。
【まとめ】なめこは味噌汁が定番です
なめこの味噌汁はなめこと味噌、とうふがあればできるので、汁物がほしいときに手軽にできます。
大豆製品の味噌と豆腐の健康効果もうれしいですし、なめこのヌルヌルが肝臓や胃腸を守ります。
一年中流通しているなめこで味噌汁を作ってみましょう。
以下にきのこについて載せました。ご覧ください。
お読みいただきありがとうございました。
〈参考〉
- 岩波書店:小泉武夫著:食と日本人の知恵
- 小学館:新版食材図典
- 家の光協会:和の薬膳食材手帳
☆管理栄養士 すずまり が書きました。
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