キャベツのビタミンUは天然の胃腸薬

キャベツ畑

 

キャベツはいつも八百屋さんや野菜売り場にあってとても身近に感じる野菜です。

栄養価も高くビタミン類を多く含みます。そのなかのひとつにビタミンUがあります。

キャベツのビタミンUは天然の胃腸薬と言われています。

キャベツの栄養と機能性成分を見ていきましょう。

キャベツから発見されたビタミンUは天然の胃腸薬だった

ビタミンUは体内でも合成されるため、厳密にはビタミンとは呼べないものですが、ビタミン同様、生体機能維持にかかわるものです。

そのような意味でビタミンUはビタミン様物質といえます。

また、「キャベジン」ともよばれ、胃液の分泌を抑え、胃や腸の粘膜の修復に必要なたんぱく質を合成するときになくてはなりません。

キャベジンは多くの胃腸薬に使われています。

キャベツの他にレタス、セロリにも含まれています。

キャベツにはビタミンUの他にも栄養が一杯

キャベツに含まれるビタミンCは淡色野菜ではトップクラスで生・100g中に41mgも含まれています。ビタミンCは免疫力を高め、肌の調子を整えます

ビタミンCビタミンUとともに、疲れた肝臓を助け、肝機能低下に活躍します。

ビタミンKもあります。ビタミンKは止血や骨造りに欠かせません。

カルシウムも豊富です。生100g中43mgあり、レタスの19mgより多いです。

殺菌作用やがん予防の効果が期待されている辛み成分のアリルイソチオシアネートも含んでいます。

キャベツの別名「甘藍」とは

キャベツにはアリルイソチオシアネートという辛み成分が少量ながら含まれています。

ですがキャベツの別名は「甘藍(かんらん)」です。甘藍の由来になった甘みはショ糖ブドウ糖によるものです。

でも、本当は辛みも甘みも微妙なものですね。

キャベツの機能性成分は

グルタミン酸、アスパラギン酸、スレオニンといったアミノ酸を含んでいます。

グルタミン酸やアスパラギン酸は速効性のエネルギー源となり、疲労回復作用があります。

スレオニンは酵素の成分となります。

フラボノイドの一種である、ケンフェロールも含有。ケンフェロールには抗炎症、抗がん、抗アレルギー、抗うつなどにはたらきます。

キャベツの芯の部分の栄養がすごい

 

おもに食用にしている葉の部分と白い芯の部分の栄養を比較してみると芯の部分にはカルシウム、カリウム、リン、マグネシウムなどのミネラル類が葉の方の倍以上含まれていることがわかりました。

生で食べる際に廃棄してしまいがちですが、薄くそいだり、細かくきざめば食べやすくなります。スープにしてもよいでしょう。

せっかくの栄養成分なので無駄なく食べられるといいですね。

生で食べるか、加熱をするか、調理の注意点

キャベツジュース

ビタミンCもビタミンUも水に溶け出すビタミンなので、水にさらしすぎないようにしましょう。

また、熱に弱いビタミンなので生食がおすすめです。胃痛

反面、キャベツはアクが少ない野菜です。たくさん食べるにはサッと加熱したものの方が、カサが減ってたくさん食べられます。特に胃炎や胃潰瘍があるときは火を通してやわらかくし、胃をいたわってあげましょう。

キャベツの外側の葉や芯は栄養価が高いので捨てずに利用しましょう。

胃潰瘍のときなどはキャベツの外側の葉やキャベツの芯を使ったキャベツジュースも試してはいかがでしょう。

キャベツを先に食べよう

トンカツとキャベツ

トンカツには約束のようにせん切りキャベツが盛られています。トンカツの脂で胃もたれを防ぐ組み合わせです。キャベツの作用を高めたい場合はキャベツを先に食べておくのが良いようです。

キャベツの栄養価は季節でちがう

一年を通じて、キャベツのビタミンCを調べてみると、冬から春に出回るキャベツが多く含まれている数値が出ました。

夏から秋のものは成分表の数値より下回る結果が出たそうです。

季節による変動が比較的少ないのはベーターカロテンでした。

【まとめ】

キャベツから見つかった「ビタミンU」は、胃液の分泌を抑え胃や腸の粘膜の修復に必要なたんぱく質を合成するときになくてはならないものでした。キャベジンともいわれ、胃腸の薬に配合されています。

その他にもたくさんの栄養素、機能性成分が含まれています。

ビタミンC、ビタミンUはともに水に溶け出す性質があるので、あまりさらさないで使いましょう。

反面、胃腸が弱っている場合は加熱してやわらかくすると食べやすくなります。

お読みいただきありがとうございました。

〈参考〉

  • 小学館:新版食材図典
  • NHK出版:からだのための食材大全
  • 高橋書店:あたらしい栄養学

☆管理栄養士 すずまり が書きました。

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管理栄養士のすずまりです。 食べものの文化的な側面など「おとなの食育」の観点から書いています。