大きめの皿に盛られたご飯にハッシュドビーフをかけた「ハヤシライス」はおいしくて食べやすく、カレーと並んで大衆受けする料理のひとつです。
この「ハヤシライス」、洋食でカタカナの名前なのに「ハヤシ」とは日本の名字のようです。
洋書を扱う丸善のチラシに由来が紹介されていましたので、備忘として投稿いたします。
ハヤシライスの由来
丸善のチラシでは創業者の早矢仕(はやし)有的(ゆうてき)氏が「早矢仕ライス」を生み出したとあります。
以下にチラシの内容を書き出してみます。
早矢仕ライスを生み出したのは、丸善の創業者・早矢仕(はやし)有的(ゆうてき)と言われています。
丸善の百年史には、「幕末か明治の初年のことであろう。友人が訪問すると、有的は有り合わせの肉類や野菜類をゴッタ煮にして、飯を添えて饗応するのが常であった。そこから人々はこの料理を《早矢仕ライス》といい、ついにはレストランのメニューにまで書かれるようになった。」という一説があります。こういった内容から、当時すでに商社を経営していて、好奇心旺盛な有的が友人を驚かせようと、今の早矢仕ライスに近い料理をふるまったと考えられます。
丸善の創業者は早矢仕(はやし)さんとおっしゃる方だったのですね。
他にも「林さん」というかたが考案したなどいくつかの誕生話があるようです。
また、「ハッシュドビーフ」から付いたという説もあります。
料理名の語源や由来はだいたい諸説があるものですが、当時の様子をいろいろと想像するのも面白いものですね。
なおハッシュドビーフのハッシュドは薄く切った肉をさすということです。大きな角切りや厚めに切った肉を使うことが多い欧米では薄く切った肉を使うことが珍しいのでわざわざ名前に「ハッシュド」とつけたのでしょうか。
しゃれた洋皿に盛られたご飯に洋風のソースがかかった「ハヤシライス」はモダンな洋食として人気があったことだと思われます。
ご覧いただきありがとうございました。
参考:丸善のチラシ
☆管理栄養士 すずまり が書きました。
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